★3か迷ったけど、ラスト5分の雌豹で回収してくれたからおまけの★4。
安定の尾野真千子主演、『茜色に焼かれる』の感想スタート。
#2021年映画で印象に残った女優 ②#尾野真千子『#茜色に焼かれる』
文字通り渾身の演技を魅せる間違いなく尾野真知子の代表作であり振り切れ感が半端ない類い稀なる圧倒的主演映画で完全に出し切った感が凄い
— moobyoo (@moobyoo) January 4, 2022
あらすじ
7年前に交通事故で夫を亡くした田中良子は、夫への賠償金の受け取りを拒否して、女手一つで中学生の息子・純平を育てていた。しかも施設に入っている義父の入居費まで負担しており家計は火の車。経営していたカフェがコロナ禍で破綻してしまい、今は花屋のバイトと夜の風俗の仕事を掛け持ちする日々。そんな辛い毎日にも決して弱音を吐かず、気丈に振る舞い続ける良子だったが…。(オールラインシネマより)
「茜色に焼かれる」の評価 ★4
2022年1月7日よりレンタル開始の本作。
テレビで放送されるのは当分先でしょうから、借りるか迷っているのであればとりあえずレンタル一択で損はしない出来栄え。
加点ポイント①床にこすりつけるシーン
和田庵演じる田中純平の思春期爆発こじらせシーン。
年上のおねーさんからもらった、携帯電話番号が書いてある紙切れだけで頑張っちゃう純平に1ポイント。
あのシーンで真っ先に思い出したのは、あらびき団で披露したエハラマサヒロの布施明のものまね。
『畳でこすった~』の歌声が純平のBGMとして定着した瞬間でした。
加点ポイント② オダギリジョ- 、 永瀬正敏 の魅力再確認
オダギリジョー、冒頭で事故死しますが、夫がオダジョーってだけで『ああ、駄目男と結婚して苦労してんだな、この主人公は』って一発でわからせてしまうところがすごい。
それだけ今までのイメージが強いからなあ。
風俗店の店長役、永瀬正敏。
『あん』の永瀬が好きでしたが、やはりこの人は陰のある訳ありキャラが良く似合う。
結局ヤクザとつながりがあったこの店長が、解決に一役買ってくれるという人間関係が希薄になった現代への皮肉。
そういや尾野真千子つながりで以前映画館で見た映画も『ヤクザと家族 The Family』でした…
本作も風俗店の店長&同僚との疑似家族的な感じになったのも面白かったけどね。
永瀬、やはりいい役者さんです。果物を楊枝で食べるシーンはちょっとわざとらしくて気になったけど…
加点ポイント③ 冒頭の事故死再現VTR
あの演出はうまいよなあ…ひきこまれるよねえ。
ひとめで説明なくても『ああ、事故にあうんだな』ってわからせる演出の妙。
加点ポイント④主人公が同僚と飲みに行く前、センター街を歩いてる2人をアップにするシーン
微妙にカメラが揺れてアップになっていく感じ。
なぜかわからんけどこのシーンに惹かれてしまった。なんてことないシーンなんだけど。
ちょっと昭和の雰囲気が感じられたのでノスタルジック気分にさせられる。
昔の映画にこんなカット多いような…刑事が街中で聞き込みをしているシーンを俯瞰で撮る時とか…
加点ポイント⑤和田庵&片山友希の発見
失礼ながら本作で初めておふたりを知りまして…
和田庵。良い子過ぎる役どころだけどほぼぴったりのはまり役。
唯一イメージと異なったのがちょっと筋肉質でいい体をしすぎていたところ。
あれだけムキってれば先輩を腕力で打ち負かすことができそうだった…
飛び蹴りがキレイだったのも納得の体つき。
他の作品も見たくなった。
片山友希。マックのCMの人だったが言われて観てもイマイチわからんかった。。。
熱演が光ってましたが、眉間にしわが寄ってるシーンが多くてその表情が魅力的でした。
決して美人では無いが、これからも名脇役でスクリーンを賑やかしてくれそう。
なんとなく門脇麦を思い出しながら映画を観ていました。系統がなんとなく一緒のカテゴリーのような気がして…
「これがダメなら俳優を辞めよう。覚悟を決めて演じた」片山友希インタビュー 映画『茜色に焼かれる』 https://t.co/9aVeYEji1R #asahi_and @asahi_and_allより
— 四十路 (@41_lessons) January 9, 2022
このインタビューシーンもなんとなく応援したくなる内容。
加点ポイント⑥舐めている2人の逆襲
風俗店で舐めている彼女たちが男どもから、社会から『舐められている』と頻繁に言ってるのが良い。
座布団一枚。
加点ポイント⑦『なに~?なになになに~~?』
大塚ヒロタのこのセリフが耳から離れません。
この方も存じ上げませんでしたが、残念な堺雅人を思い浮かべてしまいました。
加点ポイント⑧安定の尾野真千子&雌豹アングラ劇
なんか所帯じみた疲れた感じが似合うね。
『ヤクザと家族 The Family』観た時も感じたけど。
母親役じゃないぶっ飛んだ役柄も見たいなあ…安易に刑事役とか医者役とかではなく…
40歳のぶりっ子関西弁も笑いましたが、なんと言ってもアングラ女優魂を見せるラストが最高でした。
大西ライオンかバンビーノとコラボして欲しいと切に願いました…
アングラ劇撮ってる永瀬の表情もまんざらではない感じで良かったなあ…
あの劇を見ている施設のジジババの表情も見たかったけど、純平の反応で十分だったかな(笑)
減点ポイント①ステレオタイプな展開
冒頭の上級国民が加害者の事故シーンからコロナ禍の貧困女子問題やら、色々とタイムリーなネタを詰め込んできたけど、序盤はそのせいで乗り切れなかったなあ…もちろんそのように思われるのを承知の上で製作してるんだろうけどその意図がイマイチわからなかった…
冒頭に朝日新聞協賛?の文字がドーンと出るもんだから一瞬政治色が…
なんか違和感あって勿体ない感じがしたなあ…あそこまで現実社会とあからさまにリンクさせる必要な無かったと思う。
減点ポイント②ステレオタイプな男性陣
永瀬と息子以外、総じてろくでもない男ばっかりだったけど、その描き方もなんか型通りの感じでつまらなかったかな。
花屋の店長?の描き方とか下手…担任の先生の描き方も…興ざめしたわ。
減点ポイント③リアリティの欠如
コロナ渦を描いている割に、結構主人公たちがマスクしてないシーンあったよね。
義理に父親がいる施設に行くシーンとか…
中途半端だったなあ…するならする、しないならしない…
減点ポイント④ラストの夕焼け
チャリンコ2ケツシーンの夕焼け。
CGみたいでちょっとなあ…もっと自然な感じにならんかったの???
オールウェイズ的な色味で嫌い。
口コミ
『茜色に焼かれる』尾野真千子さんが素晴らしかった。演技賞モノです。色々モヤモヤして映画の感想はまだ湧いてこないのですが一点云えるのは日本にもこんな女優がいるんだぜってこと。世界に知られて然るべき。 pic.twitter.com/4jUlXvVi4w
— オニギリジョー (@Toshi626262y) May 30, 2021
5/21公開『茜色に焼かれる』感想。コロナ禍で「怒り」を溜めている人全てに観てほしい大傑作。交通事故で夫を亡くした母と息子がどん底でも希望を得ようともがく。この世に許し難い理不尽はたくさんある。その中でいったい人間には何ができるのだろうか…と真摯に考えた故の素晴らしい寓話。号泣。 pic.twitter.com/gkEMvM8f0F
— ヒナタカ@映画 (@HinatakaJeF) April 28, 2021
「茜色に焼かれる」改めて感想。
田中良子という人間の、息子からみた『変わった母ちゃん』物語。
同僚からみた『不幸コレクター良子』物語。この2つが同じ質量で連打されるので、面白いけど何かブレてる気がした。全員が当事者すぎて、ふっと俯瞰できそうな瞬間が潰れるんだろうな。 #茜色に焼かれる— チドリ (@virginoldman) June 5, 2021
#茜色に焼かれる 鑑賞してきました。尾野さんは写真OKだったので、いくつか撮りました。観賞後に外を歩いていたら映画館から出る尾野さんを拝見。とてもお綺麗な方だった〜!
舞台挨拶ではオダギリさんの名前も出てました。寝る前にでも、感想と共にまたツイートしようかな。映画はとっても良かった! pic.twitter.com/okNH8A2hsO— Lisa (@odajoe_0216) June 10, 2021
「茜色に焼かれる」の息子ちゃん可愛かった。
色黒でちゃんと細マッチョなの分かる感じ。
ちょっと演技がぎこちない所も可愛い。
映画好きホモのもうひとつの感想です。 pic.twitter.com/EPptdeO6ca— シャイ (@iccchiba) June 13, 2021
茜色に焼かれる、本当に素晴らしかった。映画感想投稿サイトに、男性を悪役として描きすぎてるといった感想がちらほらあり、それほどまでに家父長制が生み出した弊害が強大であるということをこのコロナ禍で嫌というくらい味わわされたじゃないですかという反論しか浮かばん。
— Taichi (@dyggottsemained) June 9, 2021
#茜色に焼かれる
感想:いつもの一貫した石井監督作品、オチのテンションまで含めて。尾野真千子、いままで見てきた中で一番すごい演技をしている おのまちはやっぱりうますぎてキツい役やらせるとたまに食傷気味になるが、こういう、間違った柳に風みたいな、押し殺してるのさえ上手すぎる役、合う— しお (@hello_shiorisan) December 4, 2021