最近ではエドガーライトにならび、「名前だけ」で観てみようとという気にさせられるジョーダンピール監督作品。
独特な世界観の社会派ホラー、今作でも炸裂しています。
多分監督名を伏せた状態で鑑賞しても『あっ、ジョーダンピールの作品だ!』ってみんなわかるのはすごいよね。
2作目にして完全に確立してしまった感。
[ゲット·アウト]の鬼才ジョーダン·ピールが放つ強烈すぎる恐怖! 世の中で最も恐ろしいのは“わたしたち”だ!!
【Us/アス】(2019年·アメリカ)
次回は、
この作品を楽しみたいと思います♪(初見) pic.twitter.com/IBe6lvUCZI— オビ=ワン (@OOyrERTAARx99aR) October 12, 2020
あらすじ
幼い頃にふと迷い込んだ遊園地のミラーハウスで、自分とそっくりな少女に遭遇した、という恐怖体験がトラウマとして残るアデレード。今は夫と2人の子どもたちと幸せな家庭を築いていた。夏休みに家族と共に幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れた彼女は、ある出来事をきっかけにかつての恐怖が甦り、説明のつかない不安に襲われる。その夜、家の前に自分たちとそっくりな4人家族が現われたかと思うと、突如アデレードたちに襲いかかってくるのだったが…。(オールラインシネマより)
「アス(US)」の評価 ★4
ゲットアウトも★4ですが、本作も文句なしの★4。
以下加点・減点ポイント。
加点ポイント①社会派ホラーという新感覚エンタメ
鑑賞中、真っ先に頭に浮かんだのはマイケルムーアでした。
社会派ドキュメンタリーをエンタメに昇華させて万人受けするようにマイルドな味付けにしたのがムーアなら、社会的風刺をホラーで味付けしたのがジョーダンピールって印象。色んな表現があるもんだ。
ホラー映画には、『泣けるホラー』、『おバカホラー』、『ひたすら怖がらせるためのホラー』大まかにはこんな種類があるかなと思いますが、新たに『社会派ホラー』が加わった感じ。
ただ単純に絶叫できるスクリームやファイナル・デスティネーションも頭使わなくて大好きなんですが、本作は観終わった後も色々と考えさせられて二度楽しめるなあ。ただ、この路線をずっと続けるのではなく、とことんバカホラーなピール映画も見てみたいと思うのは贅沢かな…
本作もゲットアウトもそうだけどコメディ色もバランスよくちりばめられているから多分小学生が見てもある程度面白いと感じてくれそう。
ピール監督、俺と同い年の41歳だし、まだあと30~40年くらいは楽しませてくれるなあ!同世代に生まれてよかった。
加点ポイント➁US=アメリカ=我々という分かりやすい図式
このUSっていうタイトルを見た時に真っ先に連想したのは、以前NHKドラマで放送していたアメリカのドラマ『THIS IS US(ディスイズアス) 36歳』。
MMことマンディームーアの母親役が印象的でした。
あと、高橋一生の最悪の吹替え…一生、嫌いじゃないんだけど声優はちょっと…
このドラマでもUSを我々とアメリカでかけてたのを思い出しました。
多民族国家のアメリカでは、『我々』って言っても、人種の違いもあれば、格差の違いもあり、州によっては法律の違い、その他諸々あるやらで、同一に括れないっていう象徴的な単語ではあるんだろうなあ。
加点ポイント③やっぱりコメディアンの映画は面白い
アメリカでどのくらい実力・人気があったコメディアンかは知らないけど、随所にハイセンスな笑いがちりばめられていて映画に抑揚がついて楽しめた感じ。
芸人監督と言えば日本では北野武映画って話になるけど、シリアスとお笑いの相性は当然裏表の関係なんだから良いわけで、一流のお笑いを極めた人が映画を作ればそりゃいい作品ができる確率が高まるのも必然の話。よく聞く振り子理論も効果的に使えるしね(笑いと暴力、笑いとシリアスみたいな対極にある2点の振れ幅が大きければ大きいほど印象に残る)。暴力的なシーンにいきなり笑いが来るから感情が一気に揺さぶられて楽しめる。ファッ〇ザポリスは良かったね。友人宅で地下人とバトルになった際の主人公家族の無双ぶりは爽快!
弟と母親は元地下人だから覚醒したんだと解釈してもお姉さんはなぜにあんなに吹っ切れた(笑)
ちょっとキルビルのユマサーマン無双を思い出しました。
ボラットのサシャバロンコーエンとコメディアン出身監督としての双璧。
ボラット2「続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」いつもの如くモラルに中指突き立てたブラックコメディで面白かったけど、大統領選のこのタイミングでこれを配信できる健全さは素晴らしいと思いました。 pic.twitter.com/vws5VUN4YQ
— 茂木 (@yusuke1012m) October 23, 2020
減点ポイント①地下世帯の描き方に不満
地下世界のリアリティをもうちょい追及して欲しかった…
『作りものの世界』感が否めず…まあ、難しいとは思うけど…
その他、取り留めのない感想
- アメリカ人にとっての遊園地って異世界との入口みたいな印象が強いのかな?
色んなホラー映画で遊園地が舞台になったりするけど、やっぱり非日常=異世界への扉みたいな感覚なんですかね?
今回も地下世界への入り口が遊園地だったけど… - 暗闇のシーンが結構あったけど、黒人の差別されてきた負の側面を強調してるのかなと思った。
- 地下人が手をつないで鎖のようになってるラストシーン、“Hands Across America”をモチーフにしたみたいですが、あの画が入ることでただ襲ってくるゾンビ的な集団ではなく、弱者の悲痛な無言な叫びを体現している明日は我が身的な集団であることが描かれていて非常に効果的に感じた。
単なる敵ではないってところがこの映画の奥行きを与えている。“Us”の中でキーとなる”Hands Across America”は1986年に起こった実際の出来事で、NYからCAまで人々が手を握り人間鎖を作ってホームレスや飢餓への支援基金を募るというイベント。実際大きな額は集まらなかったらしく、映画を観た後に写真を見るとゾワっと...ピール監督も”不気味な印象”と仰ってた。 pic.twitter.com/oHdZ190C4M
— 和泉萌香(Moeka IZUMI) (@moeluvxxx) April 1, 2019
- 幼少期に首を絞められて声帯をつぶされるとあんな声になるんですね…
- 弟の分身プルートが焼身するシーン。弟とシンクロして操られていたかもしれないけど自分の意志で焼身自殺を図ったようにも見えた。抗議の意味で焼身自殺する僧侶のようにも連想され…
口コミ
「US」
前回「ゲット・アウト」とはまた違うメッセージ性、ラシズムも米大統領選挙で再露見したのは勿論だがそれより富裕と貧困の層が露骨化した時代背景。だがクローン人間の解放との事で地下から出てきて本物個体を殺害しまくる趣旨が…?HandsAcrossAmericaもあったがこの高唱にスリラーは難儀か… pic.twitter.com/9xZiyU41Ka— P少佐🍿 (@j3ap_pmajor) March 26, 2020
ジョーダンピール監督の「アス / Us」を観た。
ホラーコメディ社会派どの視点でも観れる上に、伏線と暗喩と謎解きが山盛り。考察好きはハマる。
オチを私は読めていた。
つもりだったが、劇場を出て5分。
とんでもない可能性に気が付き、震えた。
これは怖い。そして面白い。
pic.twitter.com/FboTvzTXeB— Eva (@cnntnst) March 28, 2019
「ゲットアウト」のジョーダンピールの新作「us」。少女時代に遊園地の怪しいアトラクションに引き寄せられ不思議な体験をした主人公が大人になり家族を持ち、バカンスで帰省。そこで巻き起こる殺戮事件。前回と違い人種問題を知的にコーティングしてるためシャマラン感が強い。面白かった!9/6公開。 pic.twitter.com/QCz48sjxa0
— RAM RIDER (@RAM_RIDER) August 2, 2019
usというホラー映画を観た。
はっ?このどこがホラー?わけわからないし
つまらないし
映画の煽りは2018年?最高のホラー‼︎とか謳っていたが退屈極まりない🥱ネットで感想見たらダントツ
つまんねー
駄作全然怖くない😑のオンパレードでした。劇場まで行かなくて良かった‼︎と思える作品でした pic.twitter.com/nTghV1Bm2o
— えりりん (@BJ9d0jn1D4Z7ZGY) June 7, 2020