45万部突破のベストセラービジネス本です
なんでも著者の『伊藤羊一』氏はある企画で孫正義の前でプレゼンし、それが評価されたところからサクセスストーリーが始まったという経歴の持ち主で、まさに『プレゼンや話のプロ中のプロ』といっても差し支えない人物です。
今回、その伊藤氏のベストセラー『1分で話せ』をアマゾンのオーディオブックにて『約1時間』で完聴し、内容的にもとても有益でしたのでご紹介します。
要約するとこの3点
仕事の報告・相談は1分でまとめろ!
話のゴールを定めず、ひたすら仕事の報告や相談をする上司や部下、あなたの周りにいませんか?
私にはいます 😐
『早く結論言えよ!』『で、あなたの考えはナニ?どうしたいの?』
こうなってしまうともう聞く気がおきず、途中から『お昼何食べようかなあ。。。』ってことに意識は飛んでしまいます。
基本、人は話を80%程度しか聞いていませんので、話が長いと更に聞いていない危機的状況に。
そうなると双方にとって時間の無駄でしかありません。
きちんと伝えようと意識しすぎてあれやこれや細かく状況説明をしたうえで伝えても、かえって話の迷路に迷い込んでわかりにくいケースありますよね?
逆なんです!
『1分で物事を伝えられない奴は、何分話したって伝わらねー!』ってこと。
結局相手が知りたいのは
『好きか嫌いか?』
『美味しいか美味しくないか?』
『やるのやらないの?』
『投資するの?しないの?』
『儲かるの?儲からないの?』
ってこと。
そういや松浦亜弥だって言ってましたよね、
『セクシーなの?キュートなの?どっちが好きなの?』
つまり相手が知りたいのはそういうことです。
いかにわかりやすく伝えるか?
そのためには相手が小学生・中学生だと思って平易な言葉に置き換えて伝える。
子育てで飽きっぽい幼児にいかに端的にわかってもらえるか、あれこれ工夫を凝らして考えるのもいいトレーニングになると思いますよ。
3段ピラミッド方式で相手に伝えろ!
- 結論からいうと、~です。
- なぜなら、~だからです。
- 例えば、~という事実があります。
この辺の組み立て方法はよく聞くロジック。
でも意外にできてない人が多いのも事実。
結論⇒根拠⇒事実のトリプルコンボで攻めると相手に『ささる!』プレゼンになります。
ロジカルな左脳に働きかけ、イメージの右脳で補完する!
このことが意識できればプレゼンはもらったも同然!
仕事の目的は『相手に動いてもらうこと』!
ビジネスだけでなく日常生活においても『相手にお願いする』ことは、『相手に行動してもらう』ことと同義。
その先に目的達成のゴールがあるわけで、相手が動かない伝え方では意味が無い。
いかに相手を動かすかを考えてプレゼンなりしないと成果は出ない。
地球に産まれた以上、一人でできることなんで限界がある訳で、いかに協力者をつくって動かすかが大事。
てこの原理にも似てるかな。少ない力でいかに大きな力を生み出すか!
それができなくて自分で全て仕事を抱え込んで苦労している同僚を何人も見てきました。
人の使い方が下手なんだよね。
人を動かすには相手の立場に立たないと駄目だし、下準備も根回しも必要。
『1分で伝えればいいから準備しなくて簡単!』…なわけは無い。
逆にそこにエッセンスを凝縮させるんだから訓練はいつも以上に重要!
この辺りの話を簡潔に教えてくれています!
就活生は余裕がある時に「1分で話せ」を読んでみよう。なぜなら面接官含む多くの社会人は長ったらしい話が大嫌いだから。普段のプライベートの会話ではダラダラ話しても許されるが、就活では通用しない。この本を読んで簡潔に話せるようになろう。ちな著者は1分で話せないらしい(笑) #23卒 #24卒 pic.twitter.com/csUCUtZg8A
— 就活王 (@shukatsu_king) February 12, 2022
感想 ★4
この手のビジネス本の中でも事例を交えつつ非常にわかりやすい内容。
無茶苦茶目新しい内容か?と言われればそうでも無いけど、このジャンルに触れたことがない大学生や若手社会人には損は無いはず。
40歳のオッサンである私にとっても反省しながら聞いておりました。
分かっちゃいるけどさて実践できてるか?って話だからね。
もう一度気を引き締めて会社で頑張ろうとは思いましたよ、改めて。
一番印象的で共感した内容は…
『焼肉の時、どの立場であっても自分で肉を焼いて最高の焼き加減で取り分ける』って話。
すげーわかるわ、それ。
サラダの取り分け、鍋の取り分け等々、昔から私も自分でやってます、下っ端だった時も管理職で部下のいる席でも。
まあ、あんまりやりすぎても部下が困るって時はあるからケースバイケースだが、作者も同じ理由だったのが『自分のペースで物事を進めたい』ってこと。
『誰が取り分けるの?これ?』みたいな逡巡した空気感、大嫌いなんですよ。
『女が取り分けて当然だろ!』的な空気感も大嫌いだった。
だから自分でやった方が気が楽!ってのもあったし、さっさと自分で取り分けて喰いたい!ってのもあったし。
その方が分量大目に自分に取り分けられるっていう算段もあったり 🙂
この考えって仕事でも活きてて、一見誰もやりたがらなそうな仕事でも率先して取り掛かって自分のペースで進めた方がかえって精神的に楽だし、何より仕事が自分主導で進められて面白い!って思えるようになる。
やらされる仕事よりやる仕事。
この感覚が似ているだけでも作者との距離感が縮んで他の本も読みたくなったわ。
おまけ
今回、初めて本で読まずに、アマゾンのオーディオブックで本の朗読を聞きました。
無料だったんでね、1ヶ月。
時間かかるかと思いきや、3.5倍速で1時間ちょっとで読破?!しました。
気になる箇所はちょっと倍速下げたりしたから実質1時間30分くらいかな?
もし時間無い人は2章まで読めば充分概要や大切なポイントは捕まえられるので、それであれば30分もあればOKです!
ながら聞きができるので、本読むより楽かも。
普段からテレビも録画&早送りで見てるので倍速はそこまで苦になりませんでしたが初心者の方は2倍速位から始めれば違和感ないかも。
試したことない人にはおススメです!