★3(まあ、普通。可もなく不可も無く…時間があれば) コメディ サスペンス・ミステリー

【プロミシング・ヤング・ウーマン】★3の感想「想像の斜め上を惜しくも飛び越えなかった復讐劇」

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評判が高かった『プロミシング・ヤング・ウーマン』を鑑賞。
2020年のアカデミー脚本賞を受賞しましたね。
作品賞、主演女優賞(キャリー・マリガン)、監督賞(エメラルド・フェネルノミネート)等にもノミネートされ、話題の1本だったのですが…

結論からすると期待値の上を超えていくことは無かった凡作に感じました。

あらすじ

元医大生のキャシー。かつては輝かしい未来が約束されていたはずの彼女だったが、ある事件をきっかけに医大を中退し、今ではカフェの店員として平凡な日々を送っていた。その一方で、夜ごとバーに繰り出し、泥酔したフリをしては、良からぬ企みで寄って来た男たちに容赦なく鉄槌を下すという過激な行動を繰り返していた。そんなある日、カフェで大学時代の同級生で小児科医となったライアンと偶然の再会を果たすキャシーだったが…。(オールラインシネマより抜粋)

「プロミシング・ヤング・ウーマン」の評価 ★3(ネタバレあり)

オープニングのクラブのシーン、わくわくするような期待が持てる感じだったのに…最終的には…うーん…
(上映時間113分)

ポイント①旭川の女子いじめ事件を思い出した

主人公が、レイプされて自死した友人の件を問い詰めた際の学長の言葉「前途有望な青年の人生を潰せと?」

最近聞いたセリフだな…

胸糞旭川事件の教頭の言葉でしたね…

日米、というか世界中でこんな風に考えてる教育者がいることに考えさせられます。
でも、今に始まったことじゃ無いけど、こんなシーンは。

ポイント➁主人公のキャリー・マリガン、30歳には到底見えない問題

さすがに無理があったよ…
撮影当時35歳くらいだったんだろうけど、ほうれい線とか皺とか諸々30歳は設定ミス。もしくは配役ミス。
キャリーマリガン自体は良いんだけど、なにぶん違和感が残って集中できなかった。
劣化とは言わないけど、今時の若い35歳に比べるとあと10年もしたらどうなってしまうんだろう…

兎にも角にも本筋とは離れたところで観客の意識を逸らしてしまうのはよろしくないなあ…

ポイント③親友…というか恋人を追い詰められたことに対するよくある復讐劇?

主人公キャシーがあそこまでの復習に命を懸けるってのは、単に親友の域を超えた恋人級の存在であったからこそ。
そう考えると、単に恋人を実質殺されたパートナーの復讐物語に落ち着くわけで…

復讐モノ映画ってたくさんあるし、それらと比べるとアクションは弱いし、残虐シーンは無いし、スカッともしないし、かといって嫌ミス的でもないし、そこそこの爽快感で終了ってのが私にはどっちつかずで消化不良。

キルビル級の復讐モノを期待していたので壮大に肩透かしを食らいました。
勝手に期待した私が悪いのですが…

もちろんこの題材をポップに極力悲壮感なく、時にはユーモアをも交えて魅せる手腕はうまいんだろうけど(だから脚本賞…)…じゃあ、突き刺さったか?といわれれば「否」でした。
ただ、つまらないわけでも無いし印象的なシーンもあるし見て損はしないけど生涯ベスト100には入らない映画でした。

ポイント④エンディングに流れる「angel in the morning」が最大の山場

ラストに流れた曲、シャギーの「エンジェル」の元歌だったのね…

大学生だった時、シャギーのアルバム「ホットショット」を購入しておきながら知りませんでした…恥ずかしい…
そりゃ、あの時エンジェルをエンドレスで聞いてたんだからこのエンディングにやられるのは当然。
いい曲だよなあ…この映画のエンディングにもふさわしい…テンションが一番上がったなあ…

クチコミ・感想

 

 

 

 

 

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