息子を慶應義塾横浜初等部合格に導くまで㉑ 「ごめんなさい」より「ありがとう」を言える子供にする理由とは?




「ごめんなさい」と「ありがとう」、どちらも重要だけれども…

お受験とは関係なくとも、子育てにおいてこの2つの言葉を小さい頃から我が子に教え込んでる親御さんは多いと思います。
始めに申しておきますが、人生において、無論「どちらも大事な言葉」であることは間違いないです。
これらのワードが言えれば人間関係円滑に回ります。

ただし、その前提を踏まえて上であえて言いますが、「ありがとう」を素直に、かつ自然に言える子供の方が重要視されます。
これは、息子が慶應横浜に受かった素人の父親が思いつきで言ってるのでは決して無く、お受験教室の先生も言っていたことです。

では、それはなぜでしょう?
その理由を私なりに考察していきたいと思います。

「ごめんなさい」を多用する民族、日本人

世代的にチャーリー浜の「ごめんくさい」を連想してしまうのですが、兎にも角にも日本人は「ごめんなさい」が大好きです。
(ごめんくさいは元々ごめんくださいを浜が言い間違えて出来たギャグ。そのごめんくださいは、許しを請う「御免させてください」が元々の意味)

  • 道を開けて欲しい時 「ごめんなさい」
  • 混んでるエレベーターに乗る時 「ごめんさい」
  • 席を詰めて欲しい時 「ごめんなさい」
  • 声が小さくて聞き取れなかった時 「ごめんなさい」
  • 世間をお騒がせした有名人 「申し訳ございません」

ぱっと思いつくだけでも日常生活で数多くの「ごめんなさい」に遭遇します。
でもその「ごめんなさい」には軽い意味合いのものが数多く含まれ、そもそも謝ってもらわなくてもいい状況でも謝ったりしています。

「ごめんなさい」
許しを請うたり、謝罪したりするときに言う語。(三省堂大辞林 第三版)

辞書にはこのように解されてますが、ここまで重みをもって言う機会も少ないと思います。

そういえば、U字工事の「ごめんねごめんね〜」っていうネタもありましたね。
我々が普段、「ごめんなさい」を軽んじて使っている意識をうまく顕在化したネタだから、それなりに受けたのではないでしょうか?
ええ、それなりですけど。
そういう共通認識が日本人にあるから「ごめんなさい」の価値は相対的に低下してると思われます。言われた方もありがたみが薄いというか…
もちろん言い方の問題ってのは大きいでしょうが。

最近読んだ「カイジ どん底からはいあがる生き方の話」という本に「ごめんなさい」について、こんな一説があります。

当初は、「Excuse me(ちょっと、失礼)」という意味合いで使っていた(中略)そしてやがて「Im sorry」と区別がつかなくなっている
そしていつのまにか「自分が悪い、人に迷惑かけている」という感覚に陥ってしまう
謝りすぎることで、窮屈な生き方になっている

謝罪慣れの弊害をこう指摘しています。確かに外国人から見ても日本人は謝罪しすぎるという話は有名ですし、日本人からは逆に外国人は謝らないという見方が一般的です。

「ありがとう」は相手の存在意義を確認する言葉

先ほど紹介した本の筆者はこのように「ありがとう」を評しています。
言われた時に、自分が他の人の役に立っていることを一番実感できる言葉だと。

個人的には「ごめんなさい」と「ありがとう」の言葉の決定的な違いは以下の通りだと考えます。

「ごめんなさい」=ネガティブ
「ありがとう」 =ポジティブ

ごめんなさいが悪い言葉と言ってるのではありません。
謝罪すべき場面で謝罪すべきは当然でしょうし、大事な言葉ですが、ごめんなさいはマイナスのことを埋め合わせるために使われるイメージです。
これを多用しすぎると、そもそも大してマイナスを与えて場面なのに「自分が悪いんだ」と卑屈になってしまう恐れがあります。言霊というか…

それに対しありがとうは言った方も、言われた方も気持ちのいい言葉です。
さほど大した場面でなければ「ごめんなさい」を辞めて「ありがとう」を言った方がいい。

先ほどの本では、誰かがものを取ってくれたら「あ、ごめん。」ではなく「ありがとう」と言おうと主張しています。

確かに、「生き辛さ」を指摘されている昨今の社会だからこそ、SNSの「いいね!」ボタンで承認欲求を満たそうとするよりも、生身の相手からの「ありがとう」の一言の方が、数段自分の存在意義は高められると思います。

まとめ

以上より、我が子が「ありがとう」を言える事は、周りからも「ありがとう」を返されやすく、互いの存在を認め合う仲間を作れる第一歩であると考えます。
「お互い様」の精神を育めば、簡単に相手に謝罪を求めることも無くなります。これは大人の私にとっても耳の痛い話です。
それぐらい子供だけでなく大人であっても分かっているようで、でも実践できていないことなのです。

…と、まあ自分自身でもわかったようなわかってないような文章をつらつらと書いてきましたが、簡単な話、我が子が「ごめんなさい」ばっかり言ったり、言われたりするよりも、「ありがとう」と言ったり、言われたりしている方が、人間関係築けていて安心だし、気持ちがいいってだけの話です、多分。




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