㉔「ワークライフバランスは、生涯で達成しろ」っていう話について




以前、会社で管理部にいた際、従業員アンケートを取得したときの話

最近読んだ『カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話』という本にこんな一節があった。

ある先輩経営者が「ワークライフ・バランスは、生涯で達成するべき」ということをおっしゃっていました。
つまり、仕事に打ち込むべき時期と、生活を楽しむ時期を分けて、人生トータルでワークとライフのバランスをとるべきということです。

確かに昨今のワークライフバランスの取り組み方を見てみると制度ありきで本質に触れられずにいるケースが多い気がする。
ということで今回はワークライフバランスについて考えてみたい。

以前、中小企業の人事総務にいた際、全従業員300名から現状についてのアンケートを取ったことがある。
その中で多かったのは、以下の意見である。

  1. 残業が多い
  2. 給与が低い
  3. 上司との人間関係が悪い

まあ、よくありがちな不満ではあるがこれらの出所は主に20代~30代の従業員であった。
これらの不満は以下のようにリンクしていた。

①上司との人間関係が悪い(コミュニケーション不足)⇒早期退職⇒陣容不足⇒他の従業員にしわ寄せ⇒残業が多い⇒早期退職⇒陣容不足…負のスパイラル
②給与が低い⇒早期退職⇒陣容不足⇒他の従業員にしわ寄せ⇒残業が多い⇒早期退職⇒陣容不足…負のスパイラル

結局、給与上げるのと、上司が定期的にガイダンスしてコミュニケーションとるように意識改革してマネジメントできれば離職率も減って、解決されるケースがほとんどであった。
給与の問題は組合が頑張ればいいことだし。まあ組合が無ければ経営者次第の所はあるが…

休みは日本はただでさえ祝日多いのだから、あとは有給を取得できるよう上司が認めればいいだけ。
要は別段制度を新しく設けなくても、既存のやり方の中で対応できるはず。

そこを解決せずにワークライフバランスの話をしても本末転倒というか意味が無いような気がした。
働き方改革というよりは、管理職の意識改革が一番の問題。
女性の出産時や男女の育児問題にしても一応制度は既に整っているのだから。

もちろん、日本は生産性が他国よりも低いからそこはもっと取り組んでいかないといけない。
以前の職場でもあった「早帰りデー」や「20時退社」等の制度をただやっても生産性の向上にはつながらない。
まあ、形から入って実を形成していくのもありっちゃーありだけど、そもそも論を踏み外してたら駄目だしね。

冒頭の本の引用に戻るけど、ワークライフバランスを一日スパンで考えるのではなく、生涯のスパンで考えるって話は共感した。
先ほどのアンケート結果で20~30代の不満が多いと書いたけれど、中には入社したばかりの人間がプライベートを充実させたいので残業や休出は嫌と言うケースもあった。「二流、三流」で終わっていいのであれば別にそれでもいいけど、 一応入社したばかりで可能性があるのだから「一流」を目指して欲しいと会社は願う。それについて、前出の本では以下のように触れていた。

もし人間、同じ成果を出そうとしたら20歳で取り組み始めたほうが50歳で始めるより可能性がある。
また、最初のうちは成長するためのコスト(時間・費用)がかかるため、ここである程度無理しないと早く軌道に乗らない。つまり、本人が後々苦労する。

就職=ゴールになっていないか?

大学入学=ゴールになっているから大学生活で勉強しない学生が多いといわれる日本。
同じように就職=ゴールになっているように感じられる。

単純な話、受験勉強の時にはワークライフバランスなんて考えて無いよね!?ってこと。
(学生さんはワーク=お勉強ですが。。。)

私の場合、中学受験で慶応普通部だったんで大学受験よりはぬるかったとは思いますが、それでも日能研通って土日も塾だったわけで。
大学受験の人ならなおさら忙しかったでしょう。
そんな人たちが受験勉強中に「ワークライフバランスの問題があるから今日は休むわ!」とか言うのかね???かなり無理して頑張っていたはず。
つまり明確な目標があればワークもライフも関係なく突き進んでいたんじゃないのかなと。

社会人になったって希望して入った企業である以上目標があるはずなんだから、それを考えたら若いうちはある程度無理して働いて、早く出世or稼ぐノウハウ見つけて50代とかに相応の金を貯めて趣味につぎこむとかした方が人生トータルでみたらその人のためになるんじゃないかって話。

かくいう私もそれが出来てないから戒めのためにこれを書いてるわけだが…今後を変えるためにも理想のイメージは持っておきたいからねえ、一応。




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