【IPPONグランプリを見て】バカリズムの強さの秘密をベン図で考えるとわかりやすい件




相変わらずバカリズムが強いですが・・・

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バカリズムの戦いぶりを見ながら、ふとこんなことを考えました。
正直彼の強さは出場者の中でも抜きんでていると思うのですが、その理由をベン図で説明できないかと…

決勝戦のお題にて

例にとって見てみましょう。
千鳥大悟との決勝戦の2問目はこんなお題でした。

『呪いの入れ歯 はめるとどうなる?』

で、バカリズムがここで一本を取るのですがその回答がこちら。

『保険がきかない』

大爆発する答えでは無いですが納得の一本です。
それではこの答えがなぜ一本を取れたか考えてみます。

まず『呪い』の言葉のイメージですが『マイナス』とか『怖い』という感じでしょうか?
ですので『入れ歯をハメた後』に『怖いorマイナス』なことが起きなければ模範解答からは逸脱してしまいます。
いくらお笑いでも、ある程度の『ルール』を守ったうえで回答しないとプロでは無いと思います。
一発のラッキーパンチで大当たり(面白い)することもあるでしょうが、プロであればそれが綿密な計算の上に成り立って欲しいものです。

前置き長くなりましたが先ほどの『保険がきかない』という回答は明らかに『マイナス』なネガティブ要素ですので基本に沿ってます。

ちなみに一本を逃した大悟の答えは『10分間がはっきりわかる』というものでしたが明らかに『ネガティブ要素』が含まれていません。
この時点でこの答えは体をなしていません。
しかも入れ歯との関連性も無いので二重の意味で論外な答えです。

ここで下図をご覧ください。
小学校の時に習ったベン図の登場です。

ベストの答えは『呪い』と『入れ歯』がリンクした濃い青の部分です。
この図で言えば大悟の答えはどちらの円にも属せず問題外です。
ただし、ホリケンだけはこんなベン図を凌駕するほどの破壊力をたまに見せるので注意が必要です。
完全に規格外で説明ができないのですが、ただただ面白いからしょうがない。

バカリズムの回答に戻りますが、保険がきかない=ネガティブということで呪いのイメージに沿ってるのでまずは左側の円の中に入っています。
次に入れ歯には保険適用できるものとできないものが実際にありますので、ちゃんと『入れ歯』についても論じている…というか話の筋が通ってる。
よって右側の円にも含まれます。

ということはこの回答は真ん中の重なった濃い青の部分を満たすので必然的に面白くなるし、納得感があるわけです。

『3・3・7拍子のリズムでハリウッド映画を表せ』というお題の時に松本人志も触れてましたが、ルールや基本を守らないとダメなんですよね。
ロバ―ト秋山が337拍子にそれ以上の言葉を詰め込んで回答してましたが、バカリズムはきちんと3文字・3文字・7文字のリズムで言葉をのせてました。

数多く言葉を詰め込んで雄弁になれば、確かにその分情報を伝えられることができますが、それは手抜きです。
極力余分な個所を削り取る努力を怠ってます。
だから秋山が松本から評価されなかった訳で。

まあこんな事がわかったところで面白いことを考えるのは難しいんですけどね。
でも理屈がわかればある程度は訓練で向上するとは思います。

物事を真正面から捕らえずに、わざと脇から眺めてみる『ずらしのテクニック』はお笑いには必要です。
この辺は笑いと風刺の親和性の話にもつながるわけですが。

ずらした結果、呪いと入れ歯双方の端っこの共通項が見いだせれば面白くなります。
これが完全にはみ出してしまっては残念ながらつまらない。

天然と呼ばれる人たちがわざと突拍子もないことを言って笑いを取ろうとするケースがありますが、やはり最低限の上記のような笑いのルールを守って欲しいなあと。大抵天然じゃ無いのバレてるし。

笑いについて、科学的に論じた番組とか誰か作ってくれませんかね。
お約束とかを体系化して説明したら面白そうですが。

もしそんな番組や本があれば教えてください。

 




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