銀座、丸の内ピカデリー にて鑑賞
勝どきから銀座まで歩いて丸の内ピカデリーに到着。
今回は爆音上映にて鑑賞。2300円なり。
爆音上映とは・・・
通常の映画用の音響セッティングではなく、音楽ライヴ用の音響セッティングをフルに使い、大音響の中で映画を見・聴く試みです。その爆音によって視覚までもが変容して映画そのものも違って見える。大音響でなければ聴こえてこない幽かな音を聴くという、大胆かつ繊細な上映となります。
とのこと。
別に爆音味わいたくて行ったわけではなくて、たまたまなんだけど正直2300円の価値は無いね。
一般より500円高い分はポップコーンやホットドック代に回した方がマシ。
もっと腹からズドンみたいな感じで響くのかと思ったけど・・・でもないし。
お勧めはしません。
爆音だからか知らないが、予告編も無かったし。
「バファリンの半分は、やさしさでできている」以上に、「映画の楽しみの半分は予告編でできている」ことを企画した人は知らないのかな。至極残念。
ITの感想:結論からいうと恐怖度70%、観る価値はある(以下ネタバレ若干あり)

丸の内ピカデリーで観るなら後ろ目がいいですよ。
M-22で観ましたがもうちょい後ろの方が観やすい。結構スクリーンが高い位置にあるからね。
ピカデリー3は場所がわかりにくいので案内図参照ください。
んで、IT(2017年版)の話。
スティーブンキング原作ホラーは、シャイニングとかを除き大体イマイチ感漂う作品が多かっただけに期待はしてなかったのですが、毎週チェックしてる全米チャートで300億円突破の大ヒットだったから今回はとりあえず観てみようかなと。
ちなみにキング原作の「ミスト」の後味の悪さは結構好物だったりしますが・・・
子供の失踪事件が続く田舎町を舞台に、弟をさらわれた少年といじめられっ子の仲間たちが力を合わせて、ピエロの格好をした謎めいた存在に立ち向かっていくさまを、少年少女の瑞々しい青春ドラマを織り交ぜつつ、戦慄の恐怖演出で描き出す。(オールラインシネマより)
あらすじはこんな感じ。
皆さんがご指摘のようにスタンドバイミー、グーニーズ、SUPER 8/スーパーエイト、ETをベースにジャパニーズホラーで味付けしたような映画。
日本人にはピエロって言ったらマクドナルドのイメージが強いけど、アメリカ人の子供はこんな映画ばっかりあったら怖くないのかね。
アメリカだと色んな祭りとかでピエロ見るけど俺が3歳児だったら怖くて近づけない気がする。
ソウでもピエロの人形みたいの出てこなかったっけねえ。
80年代が背景ですが、この頃って青春物やホラーと親和性高いよね。
携帯やPCが無いってのが大きいかな。
「適度に情報が無くて知りすぎない時代」ってのはまだ未知なる部分の領域があって楽しいというか。
それは対宇宙人にしても対人間にしてもね。
ただ、現代みたいに携帯が進化しても相手の心情を理解できてる世の中かといえばそうでも無いけど。
本作のノスタリジックなあの空気感は好き。
以下、思った点を箇条書きで。
- 上映時間2時間15分だが長く感じない
結構、スクリーム並みに怖がらせる波が押し寄せてきます。
なのでホラーでは珍しい長尺でも中弛みしません。
長尺を嫌って二の足を踏んでる方もいるかと思いますが、そこは安心してください、穿いてますよ。 - スタンドバイミーが好きならとりあえずおススメ
スタンドバイミーが嫌いな人って見たこと無いから大概の人にお勧めです。
大体バイミーを踏襲してます。
ただ、伝説のパイ喰いゲロまみれシーンにあたる個所はITには出てきません。
そこを期待してる私のような人がいた場合にはあしからず・・・基本少年少女の成長譚で、通過儀礼を経て大人になっていく過程がわかりやすく描かれている。
(映画における通過儀礼の話はよく町山智浩さんがしてますね)いきなり割礼の話から映画は入っていくから、もろわかりやすい。
あとヒロインの子が生理用品買うシーンや、淡い恋心を描くシーンなどあるし。主人公の子供たちの親がひどいのもスタンドバイミーと似てる。
ヒロインの親はなかなか鬼畜でしたね。主人公は13歳あたりの設定で、大人と子供の境界線にいる扱い。
その不安定な感じがみずみずしく描かれている。大人には見えないけど、子供たちだけには見える浴室血まみれシーンもありましたね。
(風呂場で親を倒すシーンは一瞬サイコっぽかった)大人になりきれてない子供たちがひと夏を越してピエロというストーリーテラーを通して成長していく感じ。
ホラーの体を取ってるけど、個人的にはホラーというより各人が抱える悩みを乗り越える青春もの映画として観てました。
- 子どもたちのキャラがそれぞれ立っている
登場人物の中では、おしゃべりで小生意気な子供が特に好きでしたが、あれもスタンドバイミーのメガネかけた子と被ってしまいました。
それぞれが家庭や友人関係に悩みを抱え、その心理的不安がITによって恐怖の形に変えられ具現化されてました。弟を亡くしたことを後悔し前に進めない男の子や、過干渉な母を持つ男の子。性的虐待を父親から受け、また、初潮に対して不安を抱えるヒロイン等・・・
特に最後のヒロインの場合、その不安な気持ちを表す恐怖シーンが、浴室で排水溝から血が噴き出すっていうなんともわかりやすい暗喩でびっくりってのはあったけど。
しかもそれを口が達者な子にほとんど解説させてたし。
そこまでわかりやすくしなくてもいいのではとは思った。
ちょっと蛇足かな。でもそれぞれキャラが被ることなくバランスよく配置できてたのは良かった。
- ITって「それ」じゃなくて「鬼」のことらしいよ
これは町山智浩さんがどこかで言ってました。
アメリカでは鬼ごっこすると鬼を「IT」と呼ぶそうです。 - 不良たちと石を投げあって戦うシーン
石が不良に当たった後、弾かれた石が変に飛び過ぎな気がした。
まあ、なんとなく違和感を感じた程度ですが・・・ - 所々ジャパニーズホラー
井戸のシーンや髪の毛が巻き付くシーン、ピエロが箪笥から出てくるシーンの動きなんかも、リングや呪怨を彷彿とさせてました。
なんとなく日本人なら馴染みがある感じが多かったですね。 - 所々R15指定だけあってグロシーンはあり
エログロナンセンスが好きな私にとってはショッキングなシーンは無かったですが、免疫が無い人はまあまあ怖いかも知れません。
映画館にいた軟弱男が彼女かなんかに向かって観終わったあと、「俺、超怖かったんだけど、〇〇ちゃん怖くなかったの~」とか抜かしていたけどその程度の怖さです。
その辺は何回もリメイクしてる映画だから、見せ方を工夫してて良い。 - 若干、ヒロインとその他男性陣との精神年齢が離れすぎな気が・・・
同年代でも女の精神年齢が高いのを差し引いてもちょっとあの面子でつるむには違和感ありかな。
お姉さんすぎな気が。
特にあのデブの淡い恋模様はちょっとなあ。
まあ憧れの面もあるにせよどうにも中途半端な距離感。 - 続編があるみたいです
第一章ということで終わるから、第二章が近々あるのでしょう。
ヒットもしたし間違いない。27年周期でピエロは訪れるから次は2015年が舞台。さてどう描くのか・・・
お父さん殺っちゃった彼がピエロになって復活するのかな???
評価 ☆×3.8(5点満点)
銀座から歩いて勝どきに帰る途中
こんな感じで人だかり&マスコミがいたのでしばらく待ってたら
トランプ御一行の車が銀座付近を通っていきました。
富士そばのおっちゃんまで仕事を放棄して道端で眺めてました。
銀座うかい亭に行く途中だったみたいです。
ヘリが何機も上空を旋回しはじめて、SPのおっちゃんが道路の真ん中に出始めたらトランプ車が近くに来てる合図です。
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