色々とこだわりがある会社でした
岡田 贊三社長がカンブリア宮殿に出演してました。
赤字続きだった飛騨産業という国内の老舗家具会社の社長で57歳で立て直しのために代表に就任。
イケア、ニトリが台頭する中、国内家具業界の売上はバブル期の1/3になっているそうです。
ではどうやって立て直したか?
以下まとめ等。
- 高品質だが高価格なので家具フェチを相手にする
始めは安くしようと考えたが、その品質の良さを目の当たりにし、安くする必要は無いと判断。
客層をマーケットの1割である家具フェチ・家具マニアにした。
徹底的なニッチ狙いですな。
確かにイケア・ニトリと真正面から戦っても勝ち目無いからね。
技術はあるけど売れない企業の見本のような戦略。
高くても長く持つから1日当たりのコスパはいいっていう考え。 - 破格の10年保証
最低でも30年は持つので、10年保証にした。
(普通は1~3年保証)
よく『丈夫なものを作ると買い替えなくなるから・・・』みたいな話ありますよね。
都市伝説のように昔聞いてたのは家電製品は買い替え促進のためにわざと3年位で壊れるように作られてるって噂。
でも社長の考えは違いました。
『大したシェアじゃないから蓄積するシェアを増やしていけばいいと』
・・・なるほどね。
元々シェアが大きければこのモデルは成り立たないけど、100人の内1人を相手にするような商売だから成り立つわけで。
逆に飛騨産業のシェアがイケア並みになった時にこのビジネスモデルがどう変化するか見てみたいなあ。 - 曲木がすごい
これは是非動画があったら見て欲しいですが、木が完全に湾曲するんですよ。びっくりしました。
高熱で蒸した木は曲がりやすくなるようでこれで湾曲したデザインが可能に!
よくまあ折れないもんだと。 - 問屋飛ばし
今まで問屋を通して販売してたため薄利になっていたが、小売店との直接販売を始めた。
今では小売300店に販売!
当然問屋からの反発はあったらしいですが・・・
私の勤務先も代理店先に販売してるケースが多いのでこれができたらどんなにいいかと思いますが・・・
並大抵の覚悟じゃできませんと思いますし、営業担当の苦労もそりゃ・・・お察しします。 - 在庫を持たないビジネス
受注システムに転換して倉庫料300万/月が浮いた!
こうしないと高価格で在庫余ったらアウトだし。 - 職人の意識改革
昔は大量の木材を余らせていた。
職人に理由を聞くと『節が入ったものは不良品というのは業界の常識だから』
そこでわざと節入りのデザイン『森の言葉シリーズ』を発表し大ヒット。
また、ベテランだけがしていた聖域とされていた作業も若手にやらせた。
そこで技術の伝承が進んだとのこと。これ、結構ありますね。ベテランが既得権の様に扱ってる仕事って。
若手でもできるのにわざと『私しかできません』みたいなオーラ出して譲渡しないケース。
役職者もベテランだからなかなか口を出せないしね。
年寄はその仕事奪われたら新たに仕事を覚えられないし、アイデンティティーが失われるから必死なんですな。
これを打ち破るのは並大抵じゃ無かったと思うわ。 - 改革はまず1歩を踏み出す
番組での社長の口癖。 - 飛騨職人学舎
職人養成の学校を運営しているそうです。
2年間のコースで、携帯禁止・恋愛禁止。
入学金や学費はタダで月8万支給。就職先も飛騨産業でなくてOK。
若者が真剣に取り組んでる姿勢を見せる事で、工場全体にもいい影響があるそうです。 - 地場産業が生き残る条件
技術や特色を現代のニーズにどうあわせるか?
昔の成功体験からの脱却して、絶えずベンチャー魂を持ち続けること・・・だそうです。 - 今まで柔らかくて傷がつきやすかった杉を使った家具作り!
蒸して圧縮して強くすることで傷つきやすい杉でも家具に活かせるように! - エントリーシートは今どき手書き!
リクナビ見てみたらエントリーシートは入力ではなく手書き指定でした。
熱意が無いと入れません。お受験の願書みたいだな。
腰痛にいいようです。
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