29分ノーナレーション番組、ノーナレ再放送を見て
ちょっと内容に触れる前に思ったのが、この番組見て古舘伊知郎はどう感じるのか知りたくなった。
やってること真逆な訳で、片や番組を盛り上げるため、臨場感を出すために実況する古館と、片やノーナレーションで現場の緊迫感やひりつき感をリアルに伝えるこの番組。
どっちがいい悪いではなく、興味深いなあと。
あと、一瞬ノーナレって『能』なんじゃないかと。
能を見たこと無いのにいうのもあれなんだが、この時の感想をふと思い出して。
無駄な所作を削ぎ落して表現するっていうのはシンプルがゆえに誤魔化しが聞かないし、素材勝負になるのかなと。
本物の登場人物が出ないと絵力が無いからつまらないだろうしある意味視聴者とNHKの真剣勝負という感じ。
でまあ、この番組は結構いい素材を見つけてくるから結局面白い。
バラエティとかで笑いを足してたり、スタッフの笑い声を入れるのは演者の力に自信がない証拠でしょ。
テロップやナレーションに頼るから本物が育たない一面もありそうだ。
前段が長くなりましたが、今回取り上げた本物のお店は『すし処めくみ』です。
金沢の店なんでなかなか行くことはないでしょうが食べログでも4以上の高評価。
そこの店主のこだわりの熟成ぶりが実にウマそう。
番組はこの店のこだわりのポイント、そのこだわり店主を支える妻の姿に前半はスポットを当てるも、やはり見せ場は残り6分間!
『こだわりの寿司店主』VS『ぶりを極めた男』
ぶりマスターに熟成ぶりを店で食べさせるシーン。
熟成させずに釣ったその日に食べた方がウマいと思っているぶりマスターに熟成17日のぶりを食べさせる。
ぶりの周りは腐ってるから、外はカットして脂が凝縮した中身を出すってことらしい。
その勝負の一部始終をノーナレーションで魅せる!
料理の鉄人とはまた違った緊迫感。
ナレーション無いとその一挙手一投足に見入っちゃうて効果もあるね。
もちろん最後はぶりマスターが満足されて帰るんだけど、まあいい勝負でした。
個人的にはぶりマスターの左にいるちょっとお公家さん的印象のおじさんもいいキャラしてそうでもっと食べた時の感想を聞きたかったんだけどね。結構クセがありそうで面白い面を引き出せそうなのに。
このノーナレシリーズはだいたい外れは無いので今日(2017.11.11放送)の『ジブン着せ替え』も楽しみにしています。
元ヤクザのうどん店の話はこちら。
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